てんかんの症状が出る原因は人それぞれ違う!?
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4歳から使える!部分発作に抗てんかん薬のイーケプラ

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『イーケプラ』は100ヶ国以上もの地域で使用されている、新しいタイプの抗てんかん薬です。従来のように肝臓で代謝されずに排泄することから、他の薬剤の影響を受けないとても使いやすいメリットがあります。
抗てんかん薬『イーケプラ』は部分発作の併用療法として2010年に発売して以来、第一選択薬として最もシェアの高い薬剤です。
世界的には成人の部分発作において併用療法の標準的な治療薬であり、国際抗てんかん連盟(ILAE)のガイドラインでは単剤療法開始薬として有効性の高いレベルAの評価になっています。


薬

薬物療法はてんかん治療の基本になります。長く継続する薬物治療には副作用、薬物相互作用などの問題が少ない、単剤療法が求められていました。
とくに小児期から長期にわたって薬物治療をする患者にとって、発作に合わせた診断や薬物効果、様々な副作用の少ない単剤療法が望まれています。
そこで日本てんかん学会や日本小児神経学会が、部分発作において単剤療法の適応取得に向けた開発要請を厚生労働省に提出しました。2012年4月に開発要請から実施試験をへて、承認されました。
併用療法に加えて単剤療法でも有効性の高いレベルを評価され、第一選択薬になっています。部分発作のある4歳以上の小児から高齢者まですべての患者に使用されています。


てんかんはてんかん発作といわれる発作を繰り返しておこす脳の疾患で、乳幼児から高齢者まで幅広い世代で発症し、日本国内では約100万人以上の患者がいるといわれています。
新しい抗てんかん薬『イーケプラ』は有効性の高い治療薬のため単剤療法で、70%以上の患者は発作の不安がない安心した生活を送ることができます。
また他の抗てんかん薬で充分な効果が得られなかった場合『イーケプラ』を追加することで、発作頻度が20%ほど低下するというデータが報告されています。


てんかんには脳の一部が興奮する部分発作と脳全体が興奮する全般発作があります。中には部分発作から全般発作に移行することもあります。
この全般発作の強直間代発作に対しても、併用療法で発作回数が8割ぐらい減少することが確認されています。
部分発作を対象とした『イーケプラ』には、抗てんかん薬日本初のドライシロップ製剤が発売されています。
『イーケプラ』のドライシロップ50%は水に溶けやすい粉末の薬で甘味があるため小児が飲みやすく体重に合わせて用量調整がしやすいため、錠剤を飲み込むことが困難な高齢者のてんかん患者にも服用されています。

新規抗てんかん薬のイーケプラの効果と特徴

てんかんは、脳の神経細胞が過剰に興奮しておこる疾患です。神経細胞の末端はシナプスとよばれる構造をもち、神経伝達物質によって神経細胞の興奮がおこり情報を伝えます。
この神経伝達物質の働きを調節することが、てんかん発作の抑制につながります。
従来の抗てんかん薬はNa+、Ca+(興奮性シグナル)の作用を抑えたり、抑制性シグナルの作用を強めたりして効果を発揮していました。
それに対して第一選択薬の『イーケプラ』は神経伝達物質の放出にかかわるタンパク質のシナプス小胞蛋白2A(SV2A)と結合することで抗てんかん作用が得られます。このSV2Aはてんかん発作の制御で、とても有効なタンパク質になります。


そのためより効果的で、それまでの薬で効果が得られなかった難治性のてんかん発作に対しても効果があるという特徴もあります。
また『イーケプラ』はカルシウムチャネルを遮断する作用を持っているので、神経細胞にCa+が入りこむことを抑えることで興奮を抑制します。
さらに『イーケプラ』の代謝経路は肝臓ではなく尿中に7割ほど排泄されるため、他の抗てんかん薬との相互作用の心配がないところも大きな特徴になります。


他の抗てんかん薬と比較して安全域が広く、血中濃度と有効性、安全性で治療薬物モニタリングが不要になっています。
抗てんかん薬は、通常少量から開始して徐々に増量していきます。『イーケプラ』は開始から常用量でも心配がなく、その後発作や副作用の状況をみて増減していきます。